脱蝉社


     



仏教用語の一つに「蝉蛻 (蝉の蛻)せみのぬけがら」という言葉がある。


「蝉蛻せんぜい」とは、蝉が幼虫から成虫に成長する過程。地中から地上に這い出るとともに自らの殻を脱皮して大地に飛び立つ様のことをいう。

つまり、「外形はそのままで中身がぬけがらになる」の意が転じて「迷いから抜け出して悟りの境地に達すること。


「それまでの慣習や因習にとらわれず、そこからの束縛から抜け出す必要性」など、“解脱”するとか、“悟りをひらく”といった意を含む言葉として使われる。

先人は、蝉の幼虫時代は長いものの、「蝉蛻」して成虫となった蝉の命の儚さを哀れみ 「蝉蛻とともに、龍のように大きく変わる」との意を託して「蝉蛻龍変」と使う。


「蝉蛻」を「脱蝉」と変え、「脱蝉社」に至る。又、脱蝉社が目指すものも語義に同じ。"






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